くまの子ウーフで有名な、神沢利子さんのお作です。
こちらは、象の子供のバーブが主人公。
今度小学校へあがるお子さんには、ぜひ読んでさしあげてほしい一冊です。
この頃のお子さん、いちねんせいになったら…と、うきうきわくわく、楽しい半面、
まったく初めての事に、不安な気持ちも隠せないのではないでしょうか。
あるいは、お母様の方も、いつもなら心地よく感じるはずの春風が
なぜか冷たく感じられて、心細い。そんな気持ちでいらっしゃるのかもしれません。
バーブもそんな新1年生の一人です。
ランドセルが待ち切れなかったり、名前を呼ばれて、きちんとハーイ出来るか、心配になったり。
そんなバーブの、みずみずしい心がよく描かれていて、
読んでいるこちらも、すがすがしい気分にさせられます。
また、バーブとおばあちゃんとのやりとりには、じんわり心が温かくなります。