この絵本は、結構奥が深く、大人が読んでもジンとしてしまう。
どんな飼い主と出会っても、本気で泣いたり、笑ったりしなかった猫。なんか私に似てるなぁ・・・。これがこの絵本を読んで、一番に思ったことです。
子供の頃は、泣きたいときに泣いて、笑いたい時には素直に笑うことができた。でもいつからか、笑いたくなくても笑ったりと、
作り笑いもできるようになっていった。
この猫は、大事なものを見つけてから、生きている事に喜びや悲しみを感じるようになった。
私はまだ、大事なものに出会えてないのかもしれない。それでも、笑いたい時に思いっきり笑い、泣きたい時には泣ける大人になろうと思った。
だからぜひ子供に勧めたい。そして、最後に「どうしてこの猫は100万回目に二度と生き返ることが出来なかったんだと思う?」
と聞いてみたい。子供は素直だから、何も考えず、思ったことをそのまま言うと思う。
人それぞれ感じ方は違うが、この絵本が生み出す力は大きく心に何かを残してくれると思います。