「このお話読んだことある?」と娘に訊いてみました(幼稚園で読んで
いる場合もあるので)。
「ないよ。でもさ、カーネーションあげるって話でしょ、きっと」
先日、幼稚園で作った母の日のプレゼントのことが印象に残って
いるのか、そんな風にちょっと生意気そうに言うのです。
母の日に、プレゼントを作ってくれるのはとってもうれしいけれど
「カーネーションをあげるもの」とだけ思われてしまうのは心外です(笑)。
だから、この絵本がカーネーションをあげるお話ではなくってよかった
です。
生意気なことを言っていた娘も、いつの間にやらカーネーションのこと
は忘れ、さんびきのねこ達がおかあさんのためにたくさん冒険する様子を
楽しそうにみていました。のはらの場面では娘も一緒に、こねこになったかの
ようでした。
私は、と言えば、いつもいるはずの公園から出ていってしまい
冒険するこねこ達が心配で「はやく帰ればいいのになあ」って思いながら
読みました。子どもの気持ちでは読めず、母の気持ちになってしまって
いて、それは当たり前のことなのでしょうけど、ちょっとこんな自分が
つまらないなあと思ってしまいました。