この絵本を読んで、とてもすがすがしい気分になりました。
軟らかな絵、自転車を失って気づいたさまざまな思い、そしてトカゲと少年の対話。
詩のような世界で、自分の中にスウッと入ってきます。
どこかで知っている話だと思ったら、息子が小学校4年だかの教科書で習った作品でした。
宿題でつっかえつっかえ家庭でくりかえした息子の音読。
作品を分析してみたり、短文を作ってみたり…。多分テスト問題にもなっていたような。
その時は、今回の叙情や感動を感じられなかったのですがとても良い絵本です。
絵本を見て、息子は話の良さと、授業で苦労したことと両方を思い出したようです。
私はこの絵本を絵と文とその中の事件、セリフを丸ごと受け止めたいと思いました。(テストに出されたら、先生の用意した答と違うかも知れない)
それほど素晴らしい世界がここにあるからです。
読み終えてから、嫁さんは別の角度からこの世界を分析しました。
まわりに広場があって、いつも自転車で遊びに行ける安全があって…。自分の家のまわりにそんな自然があったら、子どもものびのび出来るのに…。
絵本にでてくる友だちはのぶちゃんだけですが、カバーにも友だちいっぱいでいつも外遊び…。
教科書から離れてしまいますが、私も同感です。
そうでなければ、トカゲのシッポをつかんだり、トカゲとお話出来ないでしょう。
この絵本、感動したら、子どもの教科書と比べてみて下さい。