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バスラの図書館員」 大人が読んだ みんなの声

バスラの図書館員 作・絵:ジャネット・ウィンター
訳:長田 弘
出版社:晶文社
本体価格:\1,600+税
発行日:2006年04月
ISBN:9784794920423
評価スコア 4.72
評価ランキング 1,260
みんなの声 総数 24
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  • 平和は人を優しくする

    2003年春イラク侵攻がバスラに達した時に図書館の蔵書を守ろうとした図書館員とその友人たちの勇気ある実話を絵本にしたこの本のなかに、印象的な絵が二枚あります。
     それは、このお話の主人公でもあるアリア・ムハンマド・バクルさんという図書館員の女性の顔を描いた絵です。
     アリアさんは、「本は、黄金の山よりもずっと」価値のあるものと考えている人です。戦争の火でそんな本が滅んでしまうことは、彼女には絶対許せないことなのです。
     だから、アリアさんは当局にも掛け合いますし、それが無理だとわかると、友人たちの協力を得て、図書館のたくさんの本を自分たちの手で避難させます。やがて、戦火は図書館にもおよびます。でも、アリアさんたちのがんばりで図書館の本のほとんどは助かりました。
     そのあとに描かれた、二枚のアリアさん。

     ひとつには「アリアさんはのぞみをすてません。」という文章がつけられています。
     しかし、彼女の背景は暗い戦争の風景が描かれています。燃えあがる町、戦車や戦闘機の爆撃。アリアさんは悲しい顔をしています。
     もう一枚のアリアさんにも、「アリアさんは戦争が終わるというのぞみをすてません。」という、先のものとよく似た文章がついています。でも、アリアさんの表情は、先のものとはまったくちがいます。
     目を閉じ、柔らかな表情をしています。なぜなら、アリアさんのまわりには、美しい青い空と静かな湖が描かれています。
     アリアさんが望む、それが平和の世界なのでしょう。そこには悲しみも嘆きもありません。
     人は、平和の世界を夢みるとき、優しくなれる。
     二枚のアリアさんの絵はそういうことを教えてくれます。

     そんなアリアさんを育てたのは、たくさんの本だったにちがいありません。
     最後のページの、たくさんの本に囲まれて立つ、強い意志をもった図書館員アリアさんをみて、そう思わざるをえませんでした。

    投稿日:2020/12/26

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  • 平和である幸せに感謝したいです

    イラク戦争で、イラクの港町バスラの図書館員のマリアさんが、

    戦争がバスラの町を襲った時に、図書館で働く人たちも、役所で

    働く人たちも、そして兵士たちも図書館を見捨てて逃げ出したの

    に、図書館の本を運び出して守ったお話でした。やっぱり、自分

    の命や家族の方を優先してしまうのが、当たり前なのに、協力

    したお友達も立派だし、生活もできないくらい部屋が図書館の本

    でいっぱいですが、その後がどうなったかも知りたいと思いました

    今、私は平和である幸せに感謝したいと思いました。

    投稿日:2019/10/02

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  • 図書館の使命を果たした人

     イラクのバスラという町で、戦争の爆撃から、図書館の蔵書を守った図書館員、アリアさんのお話です。

     伝えられてきた人類の叡智、今、語られていること。そんな様々なことを残し、後世に伝えるという意義と、図書館の使命を実行に移したアリアさんには頭が下がります。アリアさんを助けた隣人や友人たちも素晴らしいです。激しい爆撃と砲撃で町が燃え上がる中、なかなかできることではないと思います。

     アリアさんは望みを捨てず、平和と自由の日がくると信じています。そしてその時まで図書館の本は守られていると、この絵本は締めくくられています。本が守られて本当に良かったです。

     『3万冊の本を救ったアーリヤさんの大作戦』という本が国書刊行会から2012年に出版されました。同じことを素材にした劇画ですが、最後のページには、アリアさん(アーリヤさん)が新しい図書館の設計と建築の監督をされています!

    投稿日:2017/10/25

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  • 信じるきもち

    • ベーベさん
    • 30代
    • その他の方
    • 長野県

    本当にあった話という記述で手にとってみましたが、悲惨な状況でも、希望を捨てずによくなることを信じ続け、大切で大好きな本を必死で守る姿に感動しました。

    投稿日:2010/01/08

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  • アリアさん全快を祈る

    • YUKKOさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子11歳、女の子9歳、女の子6歳

    日本でも中越地震の時だったか、自宅の片付けを二の次にして
    自分が館長を務める図書ルームの本の運び出しを優先された女性がいて、
    本当に頭の下がる思いでした。皆が自分のことで精一杯の中、
    自分のことを後回しにして皆のために…なんて、簡単に出来ることではありません。

    この本のアリアさんも、戦火が町を襲う中、
    自分の命だって危険にさらされているというのに
    自分の勤める図書館の、3万冊の本を運び出します。
    『イラクで本当にあった話』という副題の通り、実話だそうです。

    あとがきがついていて、本を運び出し 図書館が焼け落ちた後、
    アリアさんは発作を起こして倒れ、心臓の手術を受けたそうです。
    心の美しいアリアさんの、1日も早い全快を心よりお祈り申し上げます。

    投稿日:2009/08/05

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  • 一日も早く、平和な日に。

    • おしんさん
    • 40代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳

    アリア・ムハンマド・バクルさんは、イラクという砂に吹き飛ばされた国の港町、バスラの図書館員です。
    イラクでは、戦争が起こっていました。大事な図書館の本が、戦争の火で燃えてなくなることを心配したアリアさんは、本を守るために動き出しました。
    このお話は、イラクで、本当にあったお話です。

    本を愛するアリアさんのおこした行動は、すばらしいものでした。行政に働きかけても動いてもらえなかったことを、彼女は、知人と助け合って実行したのです。
    アリアさんの行動力に、尊敬の念でいっぱいです。そして、何よりも、イラクに平和な日が、一日も早く訪れることを、心から願わずにはいられません。同じ地球上で、大変な思いをしている人たちが、大勢いることも忘れてはいけないと思います。

    投稿日:2009/06/18

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  • 興味の触手を伸ばしたとき

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子13歳、女の子9歳

    子どもも読みましたが、形態として「絵本」という形を選んだだけで、小さな子が読んでも楽しい本ではありません。

    ただ、「ぼくがラーメンたべてるとき(長谷川義史:作)」とか、「世界一うつくしい村(小林豊:作)」なんかに興味を持ったお子さんが、さらに…。と、手を伸ばした時に読みたくなる絵本ではないでしょうか?
    なので、読み語りとかに使うよりも、1人で読んだ方がいい絵本かもしれないと、思いました。

    この本は、副題に「イラクで本当にあった話」とあるように、戦時中に本当にあった話だそうです。
    国は違っても、本を大切にする人が、こんな風に頑張っていたんだと知って、私は感動しました。

    投稿日:2009/05/10

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