ゆったりとした文章で、どこにでもあるような日常を描いたお話。
でも、読み終えた後、そのごく日常がとても幸せな時間なんだな、と知らされた絵本でした。
ポップコーンを買いに、お父さんと電車で町に行くなんて、ちょっと素敵。
くまの子が「いいきもちでした」というように、お父さんと一緒に食べるポップコーンは美味しかったろうなぁ。
我が家では、ポップコーンを買って食べるのは年に数回、家族揃って映画を見に行く時です。
お父さんと並んでポップコーンを食べる時、息子はとても幸せそうです。
この絵本を読み聞かせながら、ふとそんな息子の顔を思い出しました。
信号の色を変えたり、星を出してみせたり。
どこのお父さんも、子どもを喜ばせようと一生懸命に頑張っているのですね。
そして、それを見て子どもは「お父さんはすごいんだな」と思い、「ぼく、お父さんみたいになりたい」と思う。
そんな風に思われるお父さんは幸せですね。
お話の最後、ベルを押したら大好きなお母さんが出てくるところも、とても良かったです。
そういえばもうすぐ父の日ですね。
私もお父さんに電話してみよう。