からすという、人間にとっては害鳥の代名詞でもあるダーティーな存在が、パン屋さん?
正直言って、美味しくなさそうです。
だけど、読み終わった時にはきっと、いずみがもりのくろもじさんちょうめの からすのパン屋さんに 買いに行きたくなりますね。
からすのおとうさんとおかあさんが、4羽の子供達にねだられて、とっても素敵な変わった形のパンを作るシーンは、子供達とずーっと眺めていたいページです。
「どれがいい?」「これ、たべたーい」
「ほんとに つくれるかなぁ?」
「おかあさん、つくれる?」「むりだよ」
なんて、あれこれ言いながら、味を想像するのも楽しいです。
パン屋さん親子を筆頭に、賑やかに描かれるカラス達の様子もユーモラスかつ ほのぼのとしていて、何十年も愛されてきた理由がわかるような気がします。
この先も 子供達に親しまれていく作品でしょうね。