荒井さんの絵はとても素敵ですね。
情景に、物語に泣きたくなるような。
感傷的に浸ってしまった絵本でした。
チロルくん(ぼく)とエーデルとみんな。
そしてりんごの木。
巡る季節を通して、温かい交流と自然賛歌をみます。
私の故郷は海のある地域です、
もう長く帰れてはいませんが。
お店がなくて、不便で。結局、都会に出たのです。
生まれたところで育ち、そこで生活するチロルくん。
世界がひかりであふれている、
中でもうまれたところが一番だと言い切るチロルくん。
その心にハッとさせられ、泣きたくもなり。
羨ましくもありました。
彼らの美しい心と風景に癒されます。
自分がその町の一員だったらいいのに。
それだけ幸せなシーンの連続なのです。
きっと実際送れば、ささやかな生活なのでしょうが、
荒井さんの絵と物語を通して、
どれもこれもキラキラと輝いて見えます。
声に出して読むと、心が澄んでいくような、洗われるような。
子どものような清らかさと故郷への想いを
引き出してくれます。
きっと特別に感じる絵本です☆