ジェイクシリーズが有名な葉祥明さんの絵による
星の王子さま。
映画にもなり、幾度となく語られた名作中の名作です。
壮大で想像を掻き立てられる、センチメンタルな絵が
その世界観にぴったり。
眺めるだけで癒される、とびっきりの絵本になっています。
英語表記が並行してあって、
珠玉の名作を2つの言語で堪能できます。
本当はフランス語の本作ですが
なかなか英語とも馴染みがよく、美しいです。
そして圧巻はイラストですね。
物語が綴られているとはいえ、
美術絵の総集のような豪華さです。
形はシンプルながら、
いくつもの色層が見えて奥深い。
景色はどこまでも続くかのようなスケールで描かれています。
実はこれまで、この文学作品は自分には難解すぎて
私は読んでいませんでした。
でもきっと、この絵本ならもっと早く出会っていたでしょう。
ちっぽけな王子、ゆるぎない風景、柔らかな色と共に紡がれた言葉。
心を打たれずにはいられない。
あなたなりの王子が、絵の中にきっと見えます。
物語を知っている人もそうでない人も
この絵本はぜひ読んでみてほしい。
特別な体験が出来る絵本です。