「いまから ともだち」 大人が読んだ みんなの声

こんな子どもたちであってほしいという大人の意図、理想が全面に出すぎていて、ひねくれた感想かもしれませんが、こんなにうまくいけばいいですが…というのが、正直な感想です。


子どもの気持ちを考えるための大人の絵本かな…とも思いました。


もちろん、素直に受け止める子どももいるかもしれませんが、『私もみんなに親切になりたいと思います』『ともだちを作るには勇気を出せばいいと思いました』など、頭だけで感じて、大人受けする感想を言う子どもの姿が見えてくるようです。

二年生になって二度目の転校をしたはるかちゃん。
初めての日にみんなから色々な質問をされて、思わずうそを言ってしまいました。
それは、受け入れてもらえるかどうか不安だったから。
そんなはるかちゃんを、分校のみんなは信じて受け入れてくれました。
はるかちゃんは前の学校ではあまり良い思い出がなかったけれど、みんなの純粋な優しさに触れて、素直になることができました。
うそを言ったことをこのままにしてしてもいいかもと思うけれど、いつか正直に話せたら良いとも思いました。

転校生　友達の中にはいれないと心細いですね〜

でも・・・・　この分校は一年生二人と二年生二人と　私を入れて五人そんな少ない友達ですが・・・・みんなが　優しくて　心から受け入れてくれるのです
みんなで　歓迎会してくれました。
　友達を作るのは　子どもにとっても難しいのですが・・・・
前の学校では　意地悪もされました

だからよけいに　友達ができるか心配だったのでしょうね
こんなふうに　心から　受け入れてくれる
　　　
子どもでも　大人でも　同じです
子どもは　本当に　ストレートで優しいのですね
なんだか　ホッとしました　　　　ともだちは良いもんですね！

全ページお試し読みで読ませていただきました。
小さな分校に、通うことになった女の子の第一日目のお話でした。
たった５人のクラスで、前の学校とは全く違う様子に戸惑う女の子。
ありのままの自分を受け入れてくれる。
大切に接してくれる。
初めて触れた友達のやさしさに感動する気持ちが伝わってきます。

転校生の気持ちなんて、転校の経験がないと分からないものですよね。でも、何度も転校している間に、何度も最初からやりなおさなくてはいけなくて、もう何も期待しなくなったり、そこに溶け込もうという努力をすることにつかれてしまうという話はよく聞きます。
友達になるには、いつからとかってないんですよね。その言葉に、ちょっとハッとしながら、いい話だなと思いました。

この話の中では、先生がとても子供たちに好かれていることがすごく伝わってきて、また先生が子供たちをとてもよく見ていて、どの子のことも信じているところが分かり、素敵な学校だなと思いました。超少人数ながらの良さもありますよね。

さりげなく教室の文庫とかに置いておいてほしい本です。