投げやりな題名と、意味深な表紙絵。
もしかして、ホラー?
いえ、妙に、普通なストーリーです。
女の子が、一人での帰途に不思議な物を見つけます。
それが、「くろいの」。
気になってついていくと、古い日本家屋に招き入れられます。
そして、押し入れに入り、楽しいひとときを過ごすのです。
黒一色で描かれる、白黒写真のような光景。
昭和なアイテムが引き立ちます。
押し入れの中、暗いのに、この心地よさはいったい何なんでしょうか?
ふかふかの毛が、妙にリアルで暖かいです。
子どもならではの心象風景でしょうか。
それだけに、ラストのお父さんの登場にホッとします。
不思議な読後感です。
小学生くらいからでしょうか。