「くものニイド」 大人が読んだ みんなの声

主人公のニイドは、くもです。
仲間たちから「くものすだいおう」と呼ばれるほどの巣作りの名人です。
ニイドの巣は、なんでも捕まえます。
ちょうちょやハエやカ、トンボやカブトムシ、ジェット機や円盤も捕まえます。
どんな昆虫も物も、ニイドの巣にはかないません。
でも、風はどうでしょう？
仲間は無理だと言ったけれど、ニイドは研究に研究を重ねました。
そして、風を捕まえるための網を作り上げました。


ニイドと風との戦いが見ものですし、結末が素敵です。
なるほど！
と、手を打ちたくなりました。
くもに対する印象が変わりそうです。

カラフルな蜘蛛が気になって選びました。

カラフルな蜘蛛でもやっぱりちょっと気持ちが悪いです。

蜘蛛の巣名人のニイドの作る巣が完璧なのが凄いと思いました。

不器用な私なら完璧に出来そうもないから、ニイドはやっぱり凄いと思

ってしまいます。いつまでも二イドのことを忘れないでいる仲間もいい

なあって思いました。

この絵本は、夏の雲を見ながら考えたのかな〜。

ところで、ニイドのくもの巣に飛んできているトンボたちの色合い、なんだか初代の頃の「仮面ライダー」みたいじゃありませんか？

この作品は、色々なくもの巣を作って、獲物を片っぱしから捕まえるニイドを描いた前半と、
風を捕まえるためにくもの巣を改良して、
風に立ち向かっている負けず嫌いのニイドを描いている後半とで、視点を変えて作られているような気がします。

いとうひろしさんの絵本にしては、主人公ニイドの所在がはっきりしないまま終わるので、ちょっと物悲しい風気が漂っていました。
でも、くもの巣を雲にみたてるなんて、作家さんとしての想像力に感動しました。