「がたごと ばん たん」 大人が読んだ みんなの声

『BUMPETY BUMP！』が原題。
おじいちゃんと一緒に、男の子が、畑の野菜を収穫していきます。
赤いメンドリがついてきたので、男の子はメンドリに、こんなことができる、と自慢するのですね。
ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、豆、トマト、レタス、きゅうり、いちご。
おじいちゃんの手押し車に乗っかって、収穫物と一緒にがたごとばんたん、というわけですね。
男の子の収穫の喜びが伝わってきます。
なにより、手押し車に乗って進む畑の魅力的なこと！
男の子が収穫するもの以外にも、おいしそうな野菜や果物がいっぱいです。
しかも、地下茎までしっかり描かれていますので、根菜類も識別できますよ。
ぜひ、そのあたりも楽しんでほしいですね。
そうそう、カバーには、ちゃんと、描かれている植物の名前一覧もありますよ。
これはうれしいです。
『ロージーのおさんぽ』によく似た、メンドリの歩みも愉快です。
そのメンドリ、最後には素敵な活躍をしてくれます。
さくが、ハッチンスさんの描くメンドリです。
お見事！

この絵本に使われている言葉（文章）はとても端的で短いものだけでした。でも、各ページの絵の中にはふんだんにたくさんの果物や野菜、花などの自然の実りが描かれていました。
見目楽しい絵本です。
登場するのがおじいちゃんと孫、それににわとり。というのがまた面白いです。

孫とおじいちゃんはいろいろな野菜を収穫していきます。
この絵本は書いてある文章だけ読むより、参加型として聞き手の人たちとワイワイ言いながら読むと楽しい作品だな〜と、思いました。
４，５歳くらいのお子さんから高齢者の方まで楽しめると思いますし、お話会などにもお薦めします。

八ッチンスさんの新作だったのでこの絵本を選びました。色鮮やかな配色と細かなところまでしっかりと書き込まれているのはさすがだなと思いました。主人公の行動だけでなく雌鳥の行動もとても興味深かったです。最後まで読み進めていくと納得できる行動に心が温かくなりました。人のために何かが出来る事の素晴らしさを感じられる絵本でした。