中国に伝わる昔話だそうです。
ずばり☆とても面白いです。
3人の姉妹が留守番をしている家に
オオカミがやってくる場面からは「おおかみと7ひきのこやぎ」を、
姉妹とオオカミがベッドの中で言葉を交わす場面からは
「赤ずきん」の物語を連想させられます。
似ているんだけど違う…そんな感じがして 興味をひくお話でした。
いつオオカミがこの姉妹を食べてしまうのかと
終始ドキドキ、ハラハラの展開です。
絵は上手くコマ割りがされていて
オオカミの恐ろしさがいっそう際立っているように感じました。
怖いお話なのですが 姉妹が冷静に考え行動し
見事にオオカミをやっつけるので 読後感はすっきりです。
そして…「虎姑婆」と書いて「ロンポポ」と読むのだとか。
この物語に出てくるオオカミを指している言葉なのでしょうが
この字づらを見るとなんだか山姥とか鬼婆のような
人の姿をする化け物を連想させられ 更に恐怖心が広がる感じです。
悲しいかな 今の時代
怖いのはオオカミなどの獣ばかりではありませんものね。
昔話の良さがにじみ出ている絵本だと思いました。