一か月ほどセンダックの本を読んでいました。
伝記やあとがきなどを読んで、作品背景を知り、おぼろげながら作品のことについてわかるという作品がいくつかありました。
センダック自身が文と絵のものは、作品に潜ませた気持ち、心象風景などがわからないと読みとれないものもあり、私には難解に思えました。
この作品もセンダックの代表作であるようなのですが、息子に読み聞かせして途中で「もういいわ」と言われ、その後何度も自分で読んでみたのですがよくわからずでした。
センダックが初めて文と絵を担当した作品らしく、現実と空想の中を行き来するファンタジーの手法を使っていることはわかりました。
子ども自身も、現実と空想の中を行き来して、自分の心の危機を回避していることがあることは自分の経験でもありました。
それにしても、センダックは子どもの時の気持ちを忘れずに作品化してすごいなあと思うばかりです。
一冊読むと、もうお腹いっぱい満足ですという濃厚な作品が多い気もしています。
そして、評価がとても難しいです。
自分がまだよくわからないところもあるので、今は星4つにしておきますが、今後星の数は変わるかもしれません。