失敗作、だなんて、そんなの人や動物に対しては無いと思いました。人それぞれ、動物だってそれぞれ色々だからです。他と違うから失敗、だなんて考えられません。完成図とは違うから失敗とも限りません。生きているんだから。
人間の創りあげるという事の恐ろしさについて凄く考えさせられる1冊でした。色々な動物たちを掛け合わせて別の動物を作ったり。動物は物では無いし、研究所の怖さと言うか不気味さも頭に焼き付く1冊でした。
実際にこういった研究所と言う物も存在するのかも、というかきっと本当にこういった場所が有るからこそ究極に小さな犬や猫達が登場したりするのだと思います。可愛いからと人間が買ってしまうと更にそういったかわいそうな動物たちが増えてしまう。結局悪循環になってしまいます。
色々な事を考えさせられながらもバーナバスが自由を求めて仲間たちと必死になって脱出する姿に胸を痛めました。そして同時にこの絵本を読みながら必死になってバーナバスを応援している自分がいました。
本当に映画のように美しい絵と、ハラハラドキドキさせられるお話に夢中になってしまいましたが、もしもこの絵本が映画化されると本当に多くの人にこの作品が届き、色々な事について考えてもらえる機会になるのでは、と思いました。
小さな子供達にはそこまで深く考える事は出来ないかもしれませんが、自分は自分、人と違っても自分。と言う事に自身が持ってもらえるようになるのでは、と思いました。
コンプレックスや人と違う所を気にしないで自分らしく生きて行く姿に凄く感動します。多くの人に読んでもらいたい1冊です。又、子供達だけでなく大人も十分楽しめ、考えさせられる1冊なので、大人の方にも是非手に取って読んでもらいたい1冊だと思います。
素晴らしい1冊なのでお勧めです。