ひつじのむくむくが、おしゃくしょう、おかみさん、
めんどりなどお仕事中のみんなに「あそんでよう」と言いますが、
「だめだめ、忙しい」とそれぞれ断られてしまいます。
しかたがなく歩いていたむくむくの先にやってきたおおかみ。
遊ぼう、というおおかみに喜んでついていくむくむくですが…
図書館で何気なく手に取って表紙をみたとたん、
今までで全く記憶になかったのに
「この本小さいころ読んでもらってた!」と確信しました。
開いて手にとって感動、記憶の中に眠っていた絵本でした。
前半の繰り返しのやりとりから、
可愛らしいむくむくのあひるに断られた時の
ちょっとさみしそうな表情、みんながかけだして助けに行くシーン、
それを色鉛筆で描いてるような丁寧な絵。
読み進むたび自分が夢中になっていたことを思い出しました。
繰り返しのやり取りがつづくものの、
短いお話ではないので、息子は飽きてしまうかな?
と思いながら読みましたが、夢中になって聞いていました。
そして終わると「もういっかい!」。
遊びたいのに、誘っても忙しくて遊んでもらえないむくむくの姿は、
そんな時もある自分の姿を重ねているのかもしれません。
最後のページのむくむくが遊んでいもらっている姿をみて、
必ず「あそんでるね!」と嬉しそうに言います。
安心するのでしょうね。
絶対購入したい!と思いましたが、
現在書店での購入は困難なようですね・・
ぜひ復刊してほしい一冊です。