うちの息子は、幼稚園でも小学校でも、背の順が一番前のおちびちゃんです。それで、親としては、いつも心配していました。背が低いことで、お友達に馬鹿にされたり、からかわれたり、いやなことを言われたり、そして、それによって、息子が何かと自信が持てなくて消極的になってしまうと困る、と。
じぷたも「なんだか、自分がとってもちっぽけで、みにくくおもわれて、かなしくなりました。」とあります。
でも、じぷたにしかできない仕事をしたときに、周りのみんなはちゃんと見ていてくれました。そしてじぷたのいい所に気がついて、認めてくれました。
それで、じぷた自身も、自分に自信を持ったに違いありません。
その後の息子の話ですが、実際は心配するほどではありませんでした。幼稚園でも小学校でも本当にいろんな子がいて、背の高い子、力の強い子、格好のいい子は、やはり目立ちますが、それだけではありません。子供同士の世界でも、子どもは互いに相手のいいところをよく見て尊重し合っているものです。絵のうまい子、走るのが速い子、歌のうまい子、昆虫にくわしい子、なわとびのうまい子、優しい子、などなど。
ある日、息子が、学年の下の子に、「俺よりも背が低い」とからかわれているところを目撃しました。息子は負けずに、笑ってその子に反撃していました。そして、一緒にいたお友達が、「○○くんは、小さくても力が強いんだよ」と言ってくれました。
私はそれを見て、息子がたくましくなったなぁと思うと同時に、お友達は息子のことをちゃんと見てて理解してくれているんだなぁと思いました。
そして、じぷたのことを「ちびっこでも、すごくせいのうがいいんだぞ!」といったこどもたちの言葉と重なりました。