子どもたちが小さい頃、とても気に入っていました。
色のない世界に、魔法使いが色を発明しますが、全部一色で塗ったために憂鬱になったり怒りっぽくなったりして…というお話です。
物語の展開も絵もわりと地味で、あまり読まないかと思いましたが、何度も読み聞かせをせがまれ、自分たちでも何度も読んでいました。ふたりとも、寝室に持っていって一人静かに読むことが多かったです。なぜだろう。
意外だったな〜と思いながら、ふと作者を見てみると、アーノルド・ローベルさんじゃないですか!(なぜかこの時まで気づきませんでした。あまりに頻繁に読んでいたので表紙を読み飛ばしていたのですね。)
子どもたちは「ガマくんとかえるくん」シリーズが大好き。
作風も絵も違うし、子どもたちも作者に気づいてなかったと思いますが、素直に響くものがあったのでしょうね。なんだか驚いた体験でした。
勤め先の保育園に持っていったところ、3、4歳児クラスで人気です。
最後のカラフルなページを開くと、「わあ!」と自然に笑みがこぼれます。
汚れてきてしまったので、もう1冊購入しました。