まず、このイラストの色合いの美しさにうっとりしました。満開の桜にきれいな空の色、そして草のグリーン。この3色のコントラストが心までほんわかとあったかくなります。
一生懸命バケツに花びらを集めてるたっくん。
タイトルにもある「はるじゃのばけつ」という意味はなかなか解明されません。
タヌキさんにも尋ねられますが、はるじゃのばけつは何か大切なものなんだということしかわからないままにストーリーが進んで行きます。
それが物語の中により関心を抱かせてくれて、ひき込まれていきます。
おじいちゃんが登場してくるとなんだか、それだけでじーん。
おじいちゃんのために集めていたんですね。
たぬきくんもたっくんのバケツをひっくりかえしたことを気にしてくれていたんですね。
おじいちゃんの嬉しそうな顔とさくらいろに染まるページがとても温かな気持ちになります。
心も桜色に染まりました。