「とうさんまいご」 大人が読んだ みんなの声

子連れでデパートに行った時のことを思い出しながら読みました。
主人公のぼくがとうさんを捜す様子は、わりと冷静です。
とうさんの方が焦っていたようですね。
今だったらスマホで連絡を取りあったりすることもあるのかな？
昭和のデパートが懐かしい雰囲気でした。

五味太郎さんのしかけ絵本。
題名から意表を突かれます。
どうやら、お父さんとデパートにやって来た男の子が主人公。
ぼくがおもちゃを研究（！）していたら、お父さんが迷子になり、
ぼくが探す趣向です。
おもちゃを研究という表現が、子ども目線でワクワクです。
デパートというフィールドが、何とも魅力的です。
しかけ仕立てで、お父さんの体の一部が見えているようで別人、という展開。
こんなにバリエーションがあるのも愉快愉快。
しかけを見事に使いこなしていることにも感嘆です。
究極は、やはりラスト。
文章すら巻き込む手腕に脱帽です。
幼稚園児くらいから、ワクワクいっぱいに楽しめそうです。

息子が幼少の頃、デパートでも、大型スーパーでも、子どもが迷子になった経験があります。
親として思い出せば、この絵本と同じような、探し方をしていたのでしょう。
子どもからすれば、こんな感じだったのかも知れません。
見つかって良かったね。
因みに、息子はすぐに店員さんに、「お父さんが迷子になっちゃった」と申告していました。
この絵本のしかけ、なかなかに面白いのですが、中でも最後の言葉のしかけは卓逸です。

この絵本のしかけは、簡単なのに、なかなか面白いです。
まいごになってしまった、困った父さんを探して
ぼくが、デパートの売り場を、探し回ります。
手がかりはあるんだけど、ハズレばっかりです。
トイレまで行ってます。
さいごにやっと、お互いを見つけた時の二人の会話は、
ものすごく自然なので余計おかしかったです。
こんなに冷静に探してくれる子供を持っていると安心ですね。

以前からしかけ絵本で気になっていた作品です。
ぼくがおもちゃのけんきゅうをしていると…とうさんまいご！
なるほど！実は近くにいるのに柱のかげに隠れたりして見つからなかったりしますよね。それを見事に絵本で表現されているのに驚きました。
とうさんの帽子や靴かと思って探すけど、全然違う人だったりして、こちらも探している気分でページをめくるのが楽しいです。
父さん像に少し時代を感じるけど、それもまた味があってよいです（笑）

なかなかおもしろい仕掛け絵本についつい大人も夢中になってしまいます
仕掛けがちょっぴり高度なんです
めくってみて初めてわかる感触が良いのです

どちらかと言うと読み聞かせよりは、親子でコミュニケーションをとりながら楽しむ絵本ですね

五味太郎さんの作品だったのでこの絵本を選びました。さすが五味太郎さん！と唸ってしまう絵本でした。仕掛け絵本の楽しさを十分感じさせてくれる絵本でした。主人公の発想も楽しかったしお父さんの表情も素敵でした。一番気に入ったのは最後の場面です。絵だけではなく文字までも仕掛けにしてしまうところは本当に驚きました。五味太郎さんだからこその技がきらりと光っていて素晴らしかったです。