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偕成社文庫 びりっかすの神さま」 大人が読んだ みんなの声

偕成社文庫 びりっかすの神さま 作・絵:岡田 淳
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\770
発行日:2006年04月
ISBN:9784035509608
評価スコア 4.78
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  • 本気で頑張ることの大切さ

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    父を亡くした少年が転校先で不思議な体験をするお話。
    子どもの奇抜な発想がとても面白く、作者の想像力に感心させられます。

    お話はとてもユニークなのですが、楽しいだけでなく、いろいろ考えさせられる奥深い作品でもありました。
    頑張ること、手を抜くこと。
    一番になろうとすること、ビリになろうとすること。
    正しいことが何なのか、主人公の始(はじめ)と共に深く考えてしまいます。

    でも確かに言えること。
    それは、みんなで力を合わせて頑張ることは素晴らしいということ。
    結局順位なんてものは後からついてくるものなんですよね。
    一番になることよりも、本気で頑張ることが大切なのだと思いました。

    投稿日:2009/06/08

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  • ビリになるということ

    ある学校へ転校してきた、主人公の始(はじめ)。
    ところが、不思議なものが見え始めます。それは、「びりっかす」さん。

    母親に「がんばらなくていい」と言われた始は、新しい学校では、
    テストでもリレーでも、がんばらないことにします。そしてそれは、
    クラスで「ビリ」になって、「びりっかす」さんに会うためでもありました。

    誰だって、ビリになんかなりたいはずがありません。
    けれども、進んでビリになりたがる始の姿は、とても奇妙なんですよね。
    始のその理由は、いつしかクラスの子に知られることとなり、
    ビリになるたがる子が増えてきて・・・

    がんばってビリになることと、わざとビリになることって、全然意味が違う!
    って改めて気付かされます。作者はこう書いています。

    「びりになるのは、その気さえあれば、一番になるほど難しいことではありません。だれでも、なれます。」

    その通り!と叫ばずにはいられません。
    わざとビリになることは容易いけれど、わざと一番になることは容易ではないのです。
    やがて、「がんばらないことは、がんばっている子に失礼なのでは?」という
    感情が生まれ、子どもたちの心に葛藤が始まります。

    どこにでもいるような小学生、等身大の子ども達の考え方や感情が
    自然に表現されていて、いつのまにか自然にストーリーの中へ
    引き込まれてしまいました。

    成績で席順を替えさせていた教師。それは、一番を決める行為であり、
    ビリを決める行為でもあるんですよね。
    競争することが悪いこととは言わないけれど・・・
    いろいろ考えさせられる一冊となりました。

    是非、現役の小学生に読ませたい一冊です。

    投稿日:2013/08/09

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  • 考えさせられる1冊。

    偕成社文庫は小学生でも読みやすいのが魅力的に思います。
    こちらの文庫本も小学校中学年から一人読みできると思います。
    子供の世界でも「勝ち負け」は身近なものですよね。
    運動に勉強にと。
    「勝ち負け」とは?勝つことが大事なのか?
    色々考えさせられる奥深い内容に思いました。

    投稿日:2018/10/28

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  • びりっかすさんの正体

    • ほしのさん
    • 40代
    • ママ
    • 広島県
    • 女の子10歳、男の子7歳、男の子5歳

    まず最初に、私の感想、ネタばれがあります。

    この本、四年生の娘と二年生の息子と私が読んでいますが、主人公の始と同学年の娘の感想は、普通かな、らしいです。息子は面白かったらしいです。

    大人の私はというと、一回目読んだときは、普通だったんだけど、それでも後からちょっと気になるところを、ちらちら読んでいたら、面白くってぐんぐん引き込まれていきました。後から読むと、一つ一つのシーンの深さに気付かされるというか、いや、読解力がある人なら、最初からどんどん引き込まれるのかもしれませんが。

    担任の市田先生って、かなり嫌な先生だけど、そんな先生でも人の心は失ってはいなくて、先生の心の中からふわっと飛び出したのがびりっかすさんなんだろうなと思います。「黒ぶちめがねをはずした市田先生は、びりっかすさんにそっくり」とありますが、びりっかすさんは、自分の本当の場所(市田先生)の中に戻っていって、今後はびりっかすさんがいなくても、この先生なら子どもたちが心が一つになれるような、とてもいいクラスでいられるのかなと思いました。
    そして、びりっかすさんの正体に、作者の人間に対する信頼というものを感じました。
    頑張ることの意味とかもいろいろ考えさせられて、そういう所も素晴らしい作品ですが、私が一番感動したのは、びりっかすさんの正体でした。深読みでしょうか?

    作者の思いは全然違うかもしれないですが、子どもの心に寄り添えているこの作者は、本当にすごいと思いました。

    ところでこの本、ハードカバーと文庫本、両方で出ていますが、我が家にあるのが文庫本なので、こちらの文庫本の方に感想を書きましたが、偕成社文庫は、他の児童書の文庫本からすると、サイズも大きめで、この本に関しては字も大きく、文庫本でも、かなり読みやすいと思います。

    投稿日:2015/12/29

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  • 文庫

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子2歳、女の子0歳

    こどものときに大好きだったお話です。
    文庫版を購入。
    内容には変わりはないし、挿絵もしっかり入っているので安価でよかったです。文庫版なので大きさも通常版よりは場所をとりません。
    子供が大きくなったら読んでもらいたい本です。小学3年生くらいだと本のサイズが文庫サイズでないほうが読みやすいのかな。
    今大人の私が読んでもやはり面白いと思いました。
    がんばる、ということについて考えるきっかけに。

    投稿日:2014/04/04

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