新訳が出たので旧訳と比較していると、
やはり原書に当たってみたくて読んでみました。
おおきなりんごの木と男の子との交流を描いた作品です。
ひたすら与え続ける木の気持ちが伝わってきます。
まずは、題名の『The Giving Tree』の言葉の深みが心に響きます。
そして、新訳で鮮明に訳出された「she」の言葉の奥深さです。
「The tree」と「She」で表現しようとした、微妙な関係がとても伝わってきました。
細かい細工ですが、木に落書きで彫られたハートマークの文字。
新訳・旧訳とも、なるほど、の訳だったのですね。
「And the tree was happy... but not really.」
味わい深い表現です。
原書で読んで正解でした。