マンディは動物が大好き。でも両親が動物病院の獣医さんなので、自分で動物を飼うことを許されていません。そのかわり、病院にやってくるいろいろな動物たちが彼女のお友だちです。
今回は、ラブラドールの子犬たちのお話。子犬の様子がいきいきと書かれているので、犬が欲しい!と思っている子どもが読んだら、ますます欲しくなってしまうことでしょう。食べ物のことやトイレのしつけのことも書いてあるので、動物を育てる大変さもわかってくれると思います。
興味深かったのは、自分のペットを連れてきて良いという『ペット・デイ』。ただ連れてくるだけでなく、みんなのまえで紹介します。マンディは9歳の小学生。この頃から、人のまえで話すトレーニングがされているのですね。大好きなペットのことであれば、話しやすいですよね。
この本の挿絵を描いているのは、サカイ ノビー さん。カタカナだったので作者と同じイギリスの方かと思っていたのですが、日本の方でした。イギリスというよりもアメリカっぽい(あくまでも私の感覚です)挿絵がこの本をより楽しいものにしています。
小学校中学年くらいの子どもたちに向いています。
文庫本より少し大きい程度の手のひらサイズ。一層、愛着がわいてきます。