「ぞうくんのおおかぜさんぽ」 大人が読んだ みんなの声

大風の中の散歩です。
いつもの仲間がやってきます。
大風なのでぞうくんがかばくんを押してあげます。
わにくんもかめくんもやってきて、やっぱりぞうくんが一番後ろで
みんなを押してゆきます。
そして最後は、お水の中にどっぽーんとみんなで落ちて楽しそう。
ばっしゃーん、どっこいしょ、おっとっとっと、ごろんごろん
楽しい言葉の繰り返し。

単純なストーリー展開ですが、わかりやすくてよかったです。
進行方向にページが進むのも、風が吹いてくる方に向かって頑張って進んでいく姿がよく伝わってきました。

ただ、なぜ逆向きに散歩しなかったんでしょうね〜。
ストーリーとしては真逆な話になってしまいますが、その方が歩いて散歩するには楽しそうなのに……（＾.＾）。

ラストは結局風に負けて湖だか川だかに落ちてしまいますが、
それはそれで面白かったです。
頑張りすぎないところが力が抜けててよかったな〜と、思いました。

勉強やスポーツを頑張りすぎちゃうお子さんの気分転化に、ちょっと読んであげるのもいいかもしれません。
また、字も少なめで遠目も利くので、小さいお子さん向けのお話会などにもお薦めです。

『ぞうくんのおさんぽ』シリーズ三作目。
今回は、風の強い日のお散歩を楽しみます。

風の強い日のおさんぽは、今までとは違う楽しみ方ができるようです。その歩き方にもひと工夫。
そして、大きな体の小さな目の動きが、なんとも言えません。目の動きに感じられるそれぞれの思いが、なんとなく伝わってくるような気がしました。

『ぞうくんのさんぽ』シリーズの第３弾です。

今回は大風の日に散歩に出掛けてしまうぞうくん。
どんな日でも散歩を楽しんでしまうぞうくん達が可愛らしくて好きです。
自然の力って凄いなぁと改めて感じることのできる絵本です。

第１弾から順に読んでいくと、より一層楽しめるのではないでしょうか。
子ども達にも是非読んであげたいオススメの一冊です☆

【事務局注：このレビューは、「ぞうくんの おおかぜさんぽ」　こどものとも　2006年4月号
に寄せられたものです。】