「チュウチュウ通りのゆかいななかまたち 5番地 チャイブとしあわせのおかし」 ５歳のお子さんに読んだ みんなの声

表紙には、美味しそうなケーキをトレイにのせた太っちょなハツカネズミ。

チャイブはケーキ屋さん。
チャイブの作るケーキはみんなを笑顔にする、しあわせのおかし。
でもある日チャイブは、スターになった昔の友達と再会して、
学生の頃と全く変わらない自分に嫌気がさして、、、

ネコイラン町のチュウチュウ通りを舞台に繰り広げられるこのチュウチュウ通りシリーズでは、
それぞれのハツカネズミの人生と仕事に対しての考え方が描かれている。
でも、難しいことは一つも書いてなくて、
それでいてお話に芯があって、
一緒に読んでいる大人も楽しめる。

それはこのチャイブの物語も同様で、
わたしは自分の人生と照らし合わせ読んだりする。
子供は、チャイブのケーキに興味しんしん。
チャイブは、またあの美味しそうなケーキを焼いてくれるのかな？
あのおかし、ママも食べたい。。。

児童読みものはハッピーエンド（あるいはしっかりとした希望がある終わり方）がいいなと思うのだけど、
チュウチュウ通りシリーズは、ぜんぶハッピーエンドで、読み終わったとき、親子揃って安心できる。
だから好き！

最近、このシリーズを５歳の息子と毎夜１話ずつ読み進めるのが、私の密かな楽しみになっています。
大好きなおかしが登場するようなので、今回は表紙を見た時からワクワクしていました。
チュウチュウ通りでケーキ屋を営む、チャイブが主人公。お店はたくさんのお客さんに愛されているのですが、久しぶりに会った友人が売れっ子作家になったり、人気映画スターになったと知り、平凡にケーキ屋を続けている自分に自信をもてなくなります。
周りと比べてしまって焦る気持ちというのがよくわかって、ジーンとしてしまいました。必要とされる自分に気がつくって大事ですよね。
今回は息子よりも私の方が感動してしまうおはなしでした。

ケーキ屋のチャイブは、友人の影響で、自分も人生を変えようとします。が、散々な目に会うばかりで、失敗続き。
でも、そのおかげで、自分がケーキ屋の仕事をどんなに好きか、そして町のみんなに必要とされていることに気づきます。
変わることも素晴らしいけど、変わらない勇気も大切ですよね。チャイブはそれに気づき、友人デイジーも自分の原点に戻る決意をしました。
子供にも大人にも、大切なことを改めて教えてくれたお話だったと思います。

そして、チュウチュウスペシャル！どうやってそんな凄いケーキが作れるのか気になります！笑。美味しくて楽しいケーキが作れるチャイブはケーキ屋が間違いなく天職ですね。

毎日おいしいおいしいお菓子をやく主人公。

でも、ある日、スターになっている友人に再開して、自分の立場や幸せについてふと考えてしまいます。

でも、最後はほのぼのしていて良かったです。

自分の幸せって何だろうとか、今の幸せに満足してみようと、思える作品でした。