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おおきな木」 大人が読んだ みんなの声

おおきな木 作・絵:シェル・シルヴァスタイン
訳:ほんだ きんいちろう
出版社:篠崎書林
税込価格:\1,218
発行日:1976年
ISBN:9784784101481
評価スコア 4.64
評価ランキング 3,188
みんなの声 総数 145
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23件見つかりました

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  • 究極の無償の愛

    1本のリンゴの木が1人の人間に限りない愛を捧げる美しくも悲しい物語です。

    リンゴの木が大好きで、毎日やって来ては遊んでいくちびっこ。
    やがて大人になるにつれ、木を訪れる回数が減っていくのですが・・・

    このちびっこ(成長し、途中から「ぼうや」と呼ばれるようになります)、
    突然思い出したようにやって来ては、木に「〜をくれるかい。」と
    要求ばかりしてきます。
    ぼうやのために身を犠牲にして尽くしてばかりのリンゴの木。

    困った時だけやって来て、リンゴの木に要求ばかりするぼうやに、
    最初、「なんてやつだろう」と思ったのですが、読み進めるうちに、
    決してリンゴの木は不幸な気持ちだったわけではないことに気付き、
    ハッとさせられました。

    「きは それで うれしかった。」

    というフレーズが、ぼうやの願いに応えるたびに出てきます。

    愛を与えてばかりのリンゴの木。
    ぼうやが困った時に、きっかけやヒントを与えてくれるリンゴの木。

    それはまるで、親離れしていく子を遠くから見守る親のような気持ち
    だったのではないでしょうか。
    なかなか会えないのは、元気に暮らしている証拠。
    時々思い出して会いに来てくれるだけで嬉しい。
    困った時は言ってごらん、力になってあげるよ。

    そう考えたら、なんだかリンゴの木が嬉しかったという気持ちが
    理解できるような気がします。
    ぼうやの心のどこかに、リンゴの木が存在しているということ。
    見えないけれど、心は繋がっているんですよね。

    考えれば考えるほど奥が深いストーリー。
    大人向けの絵本のような気がします。

    投稿日:2011/02/14

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    3
  • 大きな木は、幼いちびっこのために根を張り、枝を振り、果実を実らせて博愛の精神で一人のちびっこをサポートしていく。
    でも、大きな木はそれが「博愛」だとは思っていない。愛情には満ち溢れているけど、誰にでも与える愛ではなく、むしろちびっこの純粋さ、永遠の精神に愛情を与えているように思うのです。

    ですから、この本をこれから読むお子さんもこの木は決して他人事ではなくて、あなたを愛する木だと思ったらお話がもっともっと素敵になるかもしれませんね。

    教会のクリスマス会でこの本の紹介がありました。
    私は国文科の出身で(小さな大学です)、絵本作家を目指していたので一瞬で虜(とりこ)になってしまいました。

    しかし、そんな僕の予想は一瞬にして吹き飛んだのです。
    木が誰からも愛されない、いや、ぼうやには愛されているのかもしれないけれど、利用されているだけなのかもしれない。

    そんな中で大きな木は私たち人間のために精一杯成長し、必死に努力します。それでも、果実はすべて持っていかれ、枝は家屋の材料に使われ、木の幹(みき)は船を作るために持っていかれてしまう。そして優しい木は、最後は切り株になってしまう。。

    それでも、ぼうやが老人になってその切り株に腰掛けたとき、心から「ぼうや、ありがとう」と言うのです。

    私は病気のこともあり、涙が止まりませんでした。拭いても拭いても涙が溢れ出てくるのです。
    私は仮にも大人の男性だから、子どもたちの前で醜態を見せたくなかった。だから、隠れてトイレに篭って号泣しました。
    (僕は何に感動したのだろう。直感だけど、自分のあまりの醜さにだと思うよ。。)

    美しい朝は、美しい自然とともにやってくる。
    道は違えど、神様の住んだ大地と似た世界にわれわれは住んでいるんじゃないかなぁと思います。

    世の中には怖いお話がいっぱいありますが、この本は心がポカポカして、ご家族、ご両親で楽しめる(愉快ではなく、心を突き刺す真実の矢です)作品だと思います。

    ぜひ書店で手にとって、この物語の美しさ、壮大さを体感なさってください。

    投稿日:2008/12/21

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    2
  • おおきな木  本田錦一郎氏の後書きから 作者の生き方や思想がよく分かりました
    新書の村上春樹さんの訳の本を先に読んでいましたから・・・・
    でもこの本で分かったのは この少年はたろう
     
    ハートマークの中に たろうとき と書いてあり
    大人になって 彼女が出来たときのハートマークには たろうとはなこと書いてあります
    とても親近感が持てる訳の仕方に 本田さんの人柄が感じられました

    おおきな木が少年に与える愛  「犠牲」ならぬ真の「愛」のもたらすものほかならない  
    後書きにありました
    絵本の裏表紙に作者シェル・シルウ”アスタインの顔写真がありました

    ヒゲ面のコイ顔です  シカゴに生まれた彼は多岐にわたる才能を持ちいろんな人生を経験した後に この児童書を描いたとのこと
    本当は原文で読めたら良いのですが・・・・
    私に才能がないので翻訳の本を読ませていただきました

    深い 読む人に考えさせる絵本です
    児童書と言っても 大人や中学生くらいからに読んでほしい絵本だと思いました

    もちろん 小さい子にも 読み手がこの本を伝えたいと思えばOKだとおもいます

    洋書は訳者によってちがうな〜と感じました

    投稿日:2014/08/03

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    1
  • 何年経っても変わらぬ心

     高校時代に、読んで、深く感動しました。すでに、同じ作者の「ぼくをさがしに」を、何人もの人にプレゼントで送っていましたが、「大きな木」のほうが、より強い感動がありました。
    が、この本は、気軽に人に贈ったりせずに、心の中の大切な場所に、しまっておきたいような存在の本でした。最近、村上春樹訳で、また注目されたので、改めて読んでみましたが、正直言って、がっかりしてしまいました。ほんだきいちろう訳のほうを手に入れたいと思い、探しましたが、残念ながら絶版になっているとの事で、慌てて、中古本を注文しました。
     ほんだ訳では、他者への「無償の愛」が感じられたのですが、村上訳は、母親とか、恋人に対する女性の感じで、ある意味、通俗的な印象で、キリスト教的な「愛」とは、違っているかと思います。別に、村上訳が悪いというのではありませんが、これだけ意味あいが変わってくると、ほんだ訳を読んでいない人が増えるのは、もったいないです。ほんだ訳のほうを、ぜひ復刻していただきたいです。出版社さん、お願いします。

    投稿日:2011/01/23

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    1
  • 考えさせられる絵本

    あまりに切なくて泣いてしまいました。
    昔日本の童話に、うさぎどんとたぬきどんときつねどんのお話がありましたがそれにとても似ているなぁと感じました。
    うさぎどんのお話はいつもやさしくお世話になっているおじいさんにあるとき、たぬき、きつね、うさぎが恩返しするというお話。
    たぬきは山の幸をとるのがうまい、きつねは川魚をとるのが上手、
    ところがうさぎはなんの特技もなくおじいさんにあげるものが何も手に入らない。そこでお話の最後に焚き火の中にみずから飛び込み、自分を食べてくださいと。それを見ていた神様が、哀れに思いうさぎをお月様へ送ったと言うお話。

    無償の愛なのかな?とも思う一方、
    そんな愛に気づいていないような男の子の成長と言動を考えさせられました。
    子供の教育を考える大人に読んでもらいたい一冊です。

    投稿日:2010/02/17

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  • 無償の愛に涙

    • ザキコさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子4歳

    立場によって解釈が変わる何度でも読み返したい余韻の残る絵本。
    学生の頃読んだ時は、ぼうやの自分本位な欲求ばかりの行動が納得出来無かったのと献身的な木の無償の愛が切ないと思っていました。
    でも私も子を持つ親の立場になってから読み返してみると、りんごの木が身を削りながらも与え続けてぼうやの為に役立てればそれでうれしかった。と言う見返りも求めない深い愛情に心打たれ涙しました。
    物語を読んでる第三者として成り行きだけを見ると、ぼうやが不満ばかりの大人になったとか木ばかりが搾取されて報われないとかが気になって釈然としないと言う感想になってしまいますが、この本のメッセージを改めて私なりに考察してみると自己犠牲の末の結果は重要では無くて、りんごの木の視点で湧き起こる大好きなぼうやへ何かしてあげたいという愛情と、一緒に時間を過ごせればそれだけで幸せだと思えるりんごの木の精神に愛と言うものが何かを教えられるのだと思いました。
    この話が色んな国で翻訳され永く名作として色褪せないのは、大切に想う相手への本質的な愛が書かれているからなんじゃないかと思いました。

    投稿日:2022/08/04

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  • 村上春樹訳もいいけれど

    2010年に村上春樹さんが新訳で出版されました。村上さんの訳もいいけれど、こっちの訳も長くなじんでいたからかよいなと思います。これって大人向きかなと思います。大人になって、親と子の両方の立場になって初めて、深くかんがえさせられることもあります。

    投稿日:2021/12/03

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  • 名作です

    名作だと聞いていてずっと気になっていた絵本です。

    おおきなりんごの木。
    そこに少年はやってきて、木に登ったり、りんごを食べたり。
    それだけで楽しい日々だったのが、
    少年が成長するにつれ、だんだんと姿を見せなくなり、たまに思い出したようにやってきては、
    お金がほしい、家がほしいと要求ばかり。
    それでも、木は、自分のすべてを捧げ、要求にこたえる。
    はたからみると虚しそうでいて、でも木は幸せなのです。

    私は、親子間の無償の愛をみているようでした。
    私は、この木のような親にはなれていませんが、両親からは無償の愛を注がれたと思います。
    与えてばかりなのはいけないことのようにかつては考えていましたが、愛情はきちんと伝わると私は思います。

    子供たちがこのお話から何かを感じとることはまだ難しいかもしれませんが、
    いつか手にとってもらえるよう、本棚にしのばせておきたいですね。

    投稿日:2021/04/17

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  • 何度でも出会える絵本

    一本の木が、1人の人間の求めに応じ、自分の全てを捧げていきます。
    木は、葉も、実も、枝も、幹も、持てるもの全てを与え、切り株になっても、その人のためにと思うのです。
    繰り返される、「きは それで うれしかった」というセリフが、ちょっと切ないです。
    ちいさい頃から何度も読んでいますが、読むたびに印象が違います。
    何度でも出会える絵本なのだと思います。

    投稿日:2020/12/27

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  • 切なくなる

    • ともっちーさん
    • 40代
    • ママ
    • 佐賀県
    • 女の子8歳、男の子4歳

    読んでいて、何やら胸が切なくなるような絵本です。

    ちびっこはりんごの木が大好きで。
    りんごの木もちびっこが大好きで。
    とても幸せな時間を過ごしていたはずなのに、やがて時は流れ、成長したちびっこはりんごの木から色んな物を奪ってしまいます。

    「きはそれでうれしかった」
    このフレーズを見ると切なくなりました。

    親子関係のようにも、恋人関係のようにも思えるこの図。
    木はずっと彼を待ち、彼に与え続けた。
    彼はもう昔の彼ではなく、木のことなんて少しも大事に思っていないのに。
    それでも、与え続けた。

    与え続けて、切り株だけになってしまった木。
    やってきた彼に、「もうあげられるものはない」と言う木ですが、
    彼は「もう欲しくない」と。
    きっと彼は人生の終わりに近づいているのでしょう。
    そうなってようやく、昔のようにただ一緒に過ごすことができた。
    今度こそ、木は本当に「うれしかった」のでしょう。

    色々と考えさせられます。
    子供にも読みましたが、大人の方がハマリました。
    繰り返し読みたくなる絵本です。

    投稿日:2015/10/13

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