おばあさんの家に雪かきに出かけたお父さんの忘れていったケーキ。
キッコちゃんがお父さんに届けようと後を追いかけたら、不思議な世界に入り込みました。
お父さんの後ろ姿だと思ったのはクマ。
不思議なお屋敷の中では動物たちが集まってお茶会が始まるところでした。
仲間入りしたキッコちゃんが来る途中でつぶしてしまったケーキを見て、動物たちが自分たちのケーキを代わりにくれました。
それからおばあさんの家までみんなでキッコちゃんを案内してのパレード。
冬の寒さより動物たちの心の温かさが伝わってきました。
お茶会というよりもパーティといった方が良いのかも知れませんが、動物たちがテーブルを囲んでいるところ、楽器を演奏しているところ、とても楽しいのでもっとページが欲しい感じがしましたが、おばあさんの家にたどり着いて振り向いたら誰もいない。
賑やかな話とモノトーンの絵の対比がとても印象的です。
みやこしあきこさんは、黒のモノトーンをとても重要視しているようですが、とても繊細に描かれた黒の中のわずかな彩色が物語を引き立たせてくれています。