さくらほいくえんには、怖いものが二つあります。
一つは、押入れ。
もう一つは、ねずみばあさんです。
給食や昼寝の時に騒いで、みずの先生の注意に従わないと、押入れに入れられてしまいます。
そして、
「ごめんなさい」
と謝らないと、出してもらえません。
ねずみばあさんは、先生たちが行う人形劇に出てきます。
とても怖いのです。
そんなある日、昼寝の時間に、おもちゃを巡って大騒ぎする男の子あきらとさとしがいました。
みずの先生が怒ってもやめず、その上お友だちに痛い思いをさせてしまいました。
怒った先生は、二人を押入れの上と下に入れて、戸を閉めてしまいました。
押入れに入れられた二人は、なかなか謝りません。だから、長いこと閉じ込められることになりました。
そのとき二人は……。
この絵本は、最初の発行が1974年です。
そのため、私はあまり期待せずに読み始めたのです。
でも読み進めるにしたがって次第しだいに惹き込まれて、最後まで一気に読んでしまいました。
とても魅力的な絵本です。
文章が多いので読み聞かせは大変ですが、三才くらいから小学校中学年くらいまでのお子さんに向いていると思います。