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セミの羽化を描いた絵本です。 大好きな工藤ノリコさんの絵本だし、評価もいい。 即買しました。 いつもの工藤ノリコさんの漫画タッチの挿絵ではなく、 パステル画というのでしょうか。 とてもきれいな色合いです。 地上に出てきたセミくんの喜びがあふれた挿絵です。 セミくんを出迎える虫たちのやさしさも素敵です。 あーいい絵本だったな。 と思ったあと、ちょっと疑問が沸き起こりました。 セミの羽化を扱った絵本は、いつも、 暗い地下で7年間を過ごし、地上ではたった1週間しか生きられない。 この間に交尾し子孫を残します。 この1週間をけん命に生きているのです! というものです。 でも。それは地上で暮らす人間のエゴのような気がします。 光の届かない地下や深海にはたくさんの生き物がいます。 地下や深海で一生を過ごす生き物もたくさんいます。 でも、彼らはみんな限られた命を一生けん命生きている。 暗くてかわいそうなんて、人間が上から思ってるだけのこと。 虫たちに失礼です。 地下でも、楽しく生きてるって絵本のがよかったなあ。
投稿日:2016/03/02
セミ君の羽化が今夜だと知って、沢山の友達が奔走し、 温かく迎えてお祝いをする姿が素敵だな〜と思いました。 心のこもったパーティーの様子を、上の娘もとても喜んで眺めています^^ 成虫になった後の儚い命についても描かれているのかな・・・と、 ちょっと切ない気持ちでドキドキしながら読み進めると、 樹の上で、お嫁さん候補かしら?という女の子と出会いそうな場面で終わります。 ホッとしたような、拍子抜けしたような・・・。 セミの生涯を知る、という観点なら物足りないのですが、 本当に本当に素敵なパーティーでしたから、 幸せな気持ちのまま絵本を閉じられる方が良いのかな・・・と思ったり。 でも、私はセミ君がとても儚い儚い命だと知っているから、 だからこそパーティーの素晴らしさに感動したのかも・・・と思ったり。 色々考えさせられました^^
投稿日:2011/07/28
虫に興味を持った3歳になりたての息子に読みました。 私は虫が苦手ですがこの絵本に出てくる虫さんたちはとてもかわいいです。セミくんが羽化するところは思わず応援したくなり、裏表紙でかわいいセミちゃんと出会っている絵にいつもほっこりします。 虫が苦手な方にもおすすめです。
投稿日:2021/08/27
すこし前に公園の木に、たくさんのセミの抜け殻を見つけて、友達ととって遊んだのでちょうどいいかな?と思い、3歳年少の娘に選びました。セミくんが脱皮する姿もよかったですが、セミくんを迎えるために色々と準備してくれた仲間たちも素晴らしいと思いました。
投稿日:2020/10/21
夏の間、日本中のあらゆる場所でミーンミーンと鳴いている蝉。 その蝉は幼虫として長く地中で生活してから地表にでてきて、 脱皮して成虫になり、ミーンミーンと鳴いて一週間ほどすごす、 という話はあまりにも有名ですが、 この絵本はその蝉の幼虫が地表にでてくるまさにその日に スポットライトを当てた物語なんです。 主人公であるせみくんが 幼虫時代を過ごしてきたお部屋が最初に登場しますが、 なんとも居心地が良さそうなのです。 おもちゃや本、洋服、楽器、ふかふかのベッドなどが置いてあり、 それまで過ごしてきた年月の穏やかさを感じさせます。 それなのにせみくんはたんたんと、惜しげもなく、 悲しそうなそぶりも見せず、でも意思を固めた表情で 「さよならおへや ありがとう」と言ってそのお部屋を去ります。 そして長い長いはしごを登って地表にあがり、成虫になる。 すると、そのせみくんのためにパーティーが開催されるのです。 それはそれは盛大なパーティーで、草むらに住む虫たちがそれぞれに準備し、 力を合わせて開く歓迎パーティー。せみくんもとても嬉しそう。 絵本を読んだ途端に夜中までミーンミーンと鳴く蝉に愛着が湧いてきました。 三歳の娘が保育園で大好きな先生に読んでもらって以来、 その話を何度もするので気になって図書館で借りた一冊。 家族みんなで楽しく読めます。
投稿日:2016/09/15
夏らしくセミのお話。 今年の春から、「夏になったら読むんだ!」と心待ちにしていました。 ストーリーは・・穴の中で子ども時代をすごしているセミくんに電話が来ます。 それは夏の暑い日をすごしている地上の虫たちから。 いよいよ今夜が羽化の日とわかった地上の虫たちは、セミくんのためにパーティを開きます。 セミの羽化の様子がコミカルに書かれていて、 虫が苦手な子どもでもすんなりと読めそうです。 息子は電話してきたカブトムシのことを「センシュちゃんだ」と言っていました・・(著者の別の作品の主人公の名前) 人目でわかる特徴の絵は好きだけど、こうゆうこともあるのね・・ あとは・・セミの寿命を知ってからもう一度読んで欲しい。 セミくんが家を出る場面なんか・・・大人なら結構感動できる気がします。
投稿日:2010/12/06
土の中のお家・・・ベッドで眠るセミくんが、電話で起こされるところからストーリーが始まります☆ そして電話の連絡網(?)で虫たちが「いよいよ今日か!」と動き出します。 何の準備かな?と思いながら読み進み、そしていよいよセミが地上に登ってきて成虫に・・・。 そうか!セミくんのウエルカムパーティーか! 2歳&3歳の息子はまだその意味とか意義とか分からないようですが セミくんの短い生涯の大切さ、この絵本から学んでくれるといいなと思います♪
投稿日:2010/07/08
幼い頃、カブトムシ、クワガタを飼ったり、 カマキリの卵を家に持ち帰り、カマキリだらけに なって親に怒られたり。。。と虫は身近な 存在でした。 大人になった今では公然と「虫は苦手」と言う始末。 当然娘も苦手になっていました。 それでも娘には自分の子供の頃の様に虫に接して欲しいと 勝手に願っていました。 そんな頃この絵本に会いました。 表紙の眠そうな目をしたセミ君に一目惚れ。 「セミくんいよいよこんやです」の「いよいよ」に 言いようもないわくわく感を覚えて図書館でまず借りました。 なんて可愛いんだろう。セミくんも、かぶとむしくんも 出てくる虫たちが可愛くて、優しさにあふれていました。 娘もセミくんが大好きに。まだまだおっかなびっくり 観察しているだけですが、虫の存在を認めるようになってます。 去年の夏、セミの幼虫くんを家に招待?して 感動的な羽化を見せて貰いました。 工藤ノリコさんと言う素敵な絵本作家さんにも 出会えた記念すべき作品です。
投稿日:2010/01/28
カブトムシさんからの電話に、セミくんは「いよいよ こんやです」と答えます。 この言葉を聞いてカブトムシさんは、他の虫にも知らせます。 連絡網のように次々とその知らせは届き、虫たちはセミくんの誕生パーティの準備で大忙しです。 それぞれの虫たちのパーティの準備の様子が、可愛らしく描かれています。 お月様がきれいな夜、目覚まし時計がなって、本当に『いよいよ』です。 セミくんは、「さおうなら おうち、ありがとう」と言うと、長いはしごをのぼって、地上を目差します。 セミくんが「ヒョコ」と地上に顔を出し、木の葉に「ピタ」とくっついて「うーんしょ こーらしょ どっこいしょ」と成虫になるまでを描いているシーンが、あやちゃんは大好きです。 特に背中が割れて、成虫が出てくるまでが、描かれているページでは、「これ、どうなっとん?」と不思議に感じるらしく、私が出てくる様子を、「背中が割れて・・・・頭が出てきて・・・・体が全部でたら、これが抜け殻」と説明すると「そっか!」と言っていました。 私は、セミくんの部屋に、サイズの違う洋服(抜け殻?)がかけてあったのが、気になるのですが、セミって土の中で何度も脱皮を繰り返すのでしょうか? 幼虫だったセミが成虫になって飛ぶまでの様子が、小さい子どもにも分かりやすく、可愛らしく描かれているので、お勉強になります。 この後に描かれているセミくんの誕生パーティも素敵でした。
投稿日:2008/08/08
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