シャーロット・ヴォークさんの絵はファージョンの物語のイメージに合っていて、絵本という方でも読みやすかったです。
素敵なおはなしでしたが、絵本にしたことで朝読などの読み聞かせで使えるか?といえば、
原作にそのままイラストを付けた形をとっているので、お話は一般的な絵本に比べると長いです。
ちゃんと計っていませんが、読んだら20分ぐらいかかりそうです。
最近の小学生のおはなしに集中できる時間は15分くらいが目明日、となると、ブックトークでなら紹介できそうですが、全文読むのは難しそうな気がします。
シャーロット・ヴォークさんの絵もちょっと、遠目は効きづらいです。
(淡い色彩の優しい線なので)
ただ、ファージョンというイギリスの有名な児童作家を知らない人が、この作品で知るきっかけになってくれるといいなぁと、思いました。
ファージョンは詩人でもあるので、文章がとてもリズミカルで、声にだすと耳に伝わってくる響きがいいです。
(これは日本語で聞いて気持ちいいのだから、邦訳者の石井桃子さんのお力も大きいと思います)
イギリスに興味のある方、妖精などの出てくるファンタジーが好きな方には特にお薦めです。