作文を書くのは苦手というお子さんでも、この図書館に住むねずみのサムのように、自分だけの本、お話を
作るといったらどうでしょう?
ちょっとわくわくしてきませんか?
好きな本を読んだ後、自分なりに続きの話を作ってみるとか、自分の好きな話を参考に話を作るとか、本は
読むだけでなく、読んでいない時にも限りなく空想を広げてくれる存在のような気がします。
図書館に並んでいる本の背表紙が所々日本語に訳されているとか、サムがお話を書いている文章が訳されて
いるとか日本版出版での細かい配慮も見ていて楽しいです。
出版にあたっての愛情が本の隅々に感じられるのが読者としても嬉しいです。
『としょかんねずみ』を読んだ人同士で、「あそこのあの場面見た?」と絵本を通じての会話が広がりそう。
お話を作る楽しさを感じる本として、私は『としょかんねずみ』『お手紙レッスン』『ナタリーはひみつの
作家』などをブックトークとしてもお勧めしたいなあと思います。
「ねずみ」「としょかん」などのキーワードでもブックトークとしての可能性が限りなくありそうな本です。
私の身の回りでもこの『としょかんねずみ』が口コミでじわじわと評判が広がっています。
私自身は図書館にリクエストを入れたのですが、すでに予約がいっぱいでした。
お話を作るのをお子さんだけに任せずに、大人も一緒に豆本のようなものを作ってみたら、親子での
楽しい時間もさらに増えるのでは?
サムのお話はこれだけでしょうか?続きがあったらいいですね。