ある朝おばあさんは、家の前の木の枝に引っかかっている、妙なものを見つけました。
おじいさんに降ろしてもらって見てみると、それは、こげ茶で丸くて平たくて、うっすら向こうが透けていました。
匂いは、どこかで嗅いだことがあるようなないような、ちょっぴり甘そうな感じです。
おじいさんとおばあさんは、それを少し舐めてみました。
「おいしい!」
止まらなくなったおじいさんとおばあさんは、それを一日かけて食べてしまいました。
ところが、夜中にあるものが訪ねてきて……。
変わった発想の、とてもおもしろい絵本です。
家に置いておきたいような、読んだら悩みがなくなりそうな、素敵な絵本です。
幅広い年齢層の方にお薦めだと思います。