この作品は小学校の定額意念のお子さんたちを対象にした「ランドセルブックス」というシリーズの1冊です。
おはなしの展開はとっても面白くてグイグイ読めたのですが、
小学校の低学年のお子さんたちがこの、1ページに2段で書かれている細かい文章の文字をひとりで読んで、楽しんでくれるか?といえば、ちょっと心配してしまいます。
このくらいの文章で、読んでくれるかどうか心配になってしまうほど、最近の一般的なお子さんたちの活字離れは見事なものです。
好きな子は好きなんですけどね〜。
この格差は、年々広がっていくような気がします。
さて、このお話は自分の意志を持って、勝手に歩き出し、引っ越しを敢行してしまう家と、その家に住んでいる家族の不思議なお話です。
最後にジョンが大人になっても、あの「小さい家」に住み続けているところが、気に入りました。こういうエピソードを描いてくれるのは好みです。
低学年のお子さんなら、ひとり読みさせるより、身近なお父さん、お母さんが寝物語として読み聞かせてあげるのがいいかなと、思いました。