「おふろにいれて」 大人が読んだ みんなの声

せなさんの描かれるお子さん向けの絵本はほとんど、“はずれ”を感じさせません。
表紙絵には、ちょっと昔風の木枠のお風呂に使って幸せそうな顔をしている「おばけ」。
これだけ見ても、興味をそそられるお子さんは多いと思います。

ちょっと気になったのが、窓に映る影が最初の一回だけで、いぬ→ねこ→うさぎと、ページをめくるたびに次々りゅうちゃんのお風呂に入ってくるところ。
こういうちょっとした仕掛け絵本タイプのものでは、“窓に映る影”は毎回きちんと1ページ割くことが多いと思いますが、
この作品ではなぜか端折られていて、3匹続けてやってくるんですよ〜。
個人的な欲をいえばここは描いてほしかったです。

おばけだってみんなといっしょにお風呂に入りたい。
ここでおばけが登場するのがせなけいこさんの絵本ですね。本当におばけが大好きですねー。
いいおばけだと言ってもおばけだとたしかに身構えてしまう気持ちは分かります。おばけにはかわいそうですが。
おばけの魔法は意表をつかれました。すごい力！

いぬやねこさんたちが、「いっしょにいれて」とたのしくおふろに入っていれば、おばけさんだっていっしょに入りたくなってしまうのは、わかる気がするのですが、やっぱりせなけいこさんの可愛いおばけさんでもちょっと敬遠してしまう私です。逃げながらも、男の子たちがおばけさんに「おふろにはっていいよ」と言うのが、優しいと思いました。

　男の子がおふろにはいっていると、いろいろな動物たちが
「いっしょにいれて」とやってきました。
　窓からはいってくるのが、おかしかったです。

　みんなではいっているおふろは、木のおふろです。今は、こんな木のおふろ、あまり見ることはありませんが、リラックスできそうでいいなと思いました。
　こんなおふろだから、おばけもはいりたくなったのかしら、、、なんて笑ってしまいました。

　ほのぼのリラックスできる絵とお話でした。

馴染みのあるこのイラストは、いつ見ても安心します。

お風呂に入っていたら次々と動物たちが入ってくるなんて、
動物好きの私にはたまらない！

それだけでも十分楽しそうなのですが、
おばけちゃんがやってきて・・・。

こんなにいいおばけちゃんなら、大歓迎です！
お風呂が楽しくなりそうな一冊です。