大きな大きな木がありました。
木には、大きな穴がひとつあいていました。
その穴で、ひと休みすると不思議な夢を見るのです。
へとへとになったこうさぎが、穴の中でひと休み。
おかあさんに、だっこされる夢でした。
友だちとけんかをしたきつね、淋しいおじいさんくまは、穴の中で寝ながら、どんな夢をみたでしょうか。
わたしも、こんな木がほしい。
暖かく包んでくれる存在、大切なことに気づかせてくれるものが身近にあると、何と心強いことなんでしょう。
子どもたちには、大きなわかりやすい絵に、その様子がよく伝わってくると思いますが、大人にとっても、人生で大切なことを教えてくれる、深い深いお話です。
大切なことは、『しっかり根っこをはること』
そのために、子どもたちに、一冊でも多くの絵本と出会える場を作ってあげたいと改めて思うことでした。