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いちねんのうた」 ガーリャさんの声

いちねんのうた 作・絵:エルサ・ベスコフ
訳:石井 登志子
出版社:フェリシモ出版
税込価格:\1,676
発行日:2002年
ISBN:9784894322523
評価スコア 4
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  • 実りの秋も北欧では?

     ベスコフの絵が大好きな娘。
    この本も、まずは表紙の絵にじっくり見入って、
    「わあ、きれいだね。」と溜め息混じりに言いながら、いつものように、
    「ママは、どの子が好き?」と、花の精たち一人一人をうっとりと眺めていました。

     ところが、突然、「ぎゃっ」と叫び声をあげて、後退りするような仕草を見せたので、何事かと思ったら・・・。
    「何これ〜?」と娘が指差すところを見ると、得体の知れないまあるい顔のおばけ?が、にたーっと大きな口を開けて、横たわっているではありませんか! 
    これには、私もびっくり。

     季節柄(ハロウィンの前)、「パンプキンかなあ?」と話しながら、「それにしても、変な生き物だよね。なんで、ここに、こんなのが寝転んでるの? 『この絵をご覧くださ〜い』とか言ってるのかなあ?」と、娘も不思議がっていました。
     そして、「ベスコフさんって、意外に面白い人なのかもしれないよ」と、二人の意見が一致して、いっしょに笑いました。「8月」のページで、この正体が明らかになり、再び大笑い。
    そういうことだったのね!

     そのほかの絵は、本当にベスコフらしく、ただただ見ているだけで、しあわせな気分になれます。
    特に、娘が気に入ったのは、星形の黄色いあまなの花の精。ドレスのデザインが、とってもすてきです。

     それぞれの月の詩が、1月から順番に書かれているのですが、最初の「一年間」の詩を読んで、自分の誕生月の11月が、
    「こがらし ふいて さびしいな」と詠われていることに驚き、ちょっぴり不満を持った娘。
    ベスコフの生まれ育ったスウェーデンは、北欧にある国で、冬も早く来ることを教えてあげると、
    「ここでは、11月は、実りの季節だよね。栗や柿や山葡萄や、いろんな実がたくさん生って、葉っぱも1番きれいになる季節なんだよね。」と、自慢気に話していました。

     そして、「10月」の絵を見て、
    「これが、日本の11月の風景だね」と目を輝かせていましたが、「11月」のページをめくると、お母さんが赤ちゃんをだっこして、絵本を広げ、その傍らには、暖炉の火を見つめる子どもたちの姿があり、
    「この絵も、とってもしあわせそうだね」と、親子で温かい気持ちに包まれました。

     本当にどの季節も待ち遠しくなるような、喜びにあふれた絵と詩でつづられたすばらしい作品です。

    投稿日:2012/02/07

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