バーバラ・クーニーの母親を主人公にした家族史絵本です。
恵まれた環境に生まれ育ったこと、絵を好きになる壌土があったことを、気品のある丁寧な絵で描きあげているのは、クーニーの祖先を思う心のためでしょうか。
自分が画家を目指そうと思ったきっかけ、自分は自分の絵を描きたいという意志は、バーバラ・クーニーにも受け継がれているのでしょう。
文章が重厚なので、じっくりと内容を読んでから、改めて絵を眺めたい絵本です。
淡々と続いている絵の中で、海を背景にしたページが際立って心が描かれていることに気づきました。