日本では2015年9月に出版されています。
(第62回青少年読書感想文全国コンクール(小学校高学年)課題図書の1冊)
ケイト・セションズという女の人の伝記絵本です。が、この本にかかわっている人たちには園芸関係者が多く、少し特殊な科学の絵本といってもいいのかなぁと、思いました。
主人公のケイトさんが舞台の場所サンディエゴにやってきたのは1988年です。
その当時のサンディエゴは植物が育ちにくい乾いた土地でした。
けれども子どもの頃から植物が好きだったケイトさんは、教師としてやってきたこの町に緑がないのを悲しみ、
さらには教師を辞めて、その後の生涯をこの町の緑化(植物を植え育てること)についやしました。
この絵本は彼女のその一生と、彼女が作り上げた町の公園のことが描かれています。
この公園は「バルボア公園」と呼ばれ、今ではサンディエゴで有名な観光地になっています。
絵を描いたジル・マケルマリーも植物が好きな方のようで、住んでいるのは木々の多い場所だそうです。
表紙絵の作りがインパクトがあります。
この絵本を手にしたら、ぜひ表紙を広げてみてください。
こうするとさらに、木々の緑を感じられるような気がしませんか?