なつかしい気持ちで読みました。
うちの子たちにもあったな〜。
『ボタンがとめられないよぉ!』という時期が。
母親の私はついつい、出来ないところばかりに目が行ってしまい、
時計の針ばかりが気になってしまう。
『ほら、急いで!もっとここをこうすればできるでしょ!』
なんて余計なひと言を、たびたび言ってしまったものです。
それに比べて、ななちゃんの洋服たちは
なんて優秀な盛り上げ係なんでしょう!
ななちゃんの『自分でやってみよう』という気持ちを十分に引き出して
それからそっと見守ります。
上手く行かなくても、あきらめずにがんばるななちゃんもとってもえらい!
ななちゃんがボタンを留めようと悪戦苦闘する場面では
思わずこちらまで
「がんばれ!ななちゃん!」と声をかけたい気持ちになりました。
この時期の小さな子たちに
とても大切な
『やってみよう』という意欲と『一人でできた!』という達成感。
それらがよく伝わってくる絵本だと思います。