同じくこぐま社から出版されている「みしのたくかにと」と本のサイズが同じなので、我が家の本棚では2冊並んで置いてあります。お話はどちらも、王子様が最後に素敵な世界を知るというもの。
「みしのたくかにと」が大好きなので、訳者の名前を見てこの本もぜひと思い購入しました。
心の片隅に住んでいる「私一人ぐらい、いいだろう虫」を針でチクッと刺された感じです。
「おら、ひとりぐらい酒じゃなくって水持っていっても、混ぜてしまうしわからんだろう」と村の集まりに、皆が皆水を持参する「天狗わらい」という昔話がありますが、このお話も、子供でも大人でも見に覚えのある「自分ひとりぐらいなら・・・」という甘え心をやんわりと指摘してくれているようです。