出久根育さんの絵本を探している内に、この絵本にたどり着きました。そしたら、なんと見覚えのあるタッチのうさぎ達! そう何年も前に読んだ『もりのおとぶくろ』のうさぎのシリーズでした。
うさぎの兄妹たちが隣の家のうさぎの兄弟と洞窟に行く話で、洞窟の中を先に進むと天井がどんどん低くなり、怖くなって帰ろうと思ったらハプニングが... 持ってきたランタンを落としてしまい、絶体絶命になって転げ落ちたら、そこは...という話です。
たねあかしですが、そこは、星たちのお休みどころだったのです。星たちのお休みどころ? なんて、素敵な発想なんだろうと思いました。でも、それいいかも、夜になると星たちがそこから抜け出して空に昇って行く! ああ、なんてロマンチックなんだろうと思いました...
ところがところがです!! 最後にお母さんうさぎが、子供たちには黙っていましたが、私たち読者に更なるたねあかしをしてしまいます。それはたしかに現実にあり得る話で、これまたロマンチックです。
個人的には、『もりのおとぶくろ』のぶなじいがかすかに登場するところが私のお気に入りです。