昔話の「舌切すずめ」のようなイメージがある絵本かなあって思ってま
した。かあさんすずめを心配する親孝行な3羽のこすずめにやっぱり感
心してしまいました。まだ、飛ぶのも充分でないのに、かあさんすずめ
に元気になってもらいたい一心から、七夕の日に天の川に天の水を汲み
に飛び立ちます。その決心に、必ずやるんだと気構えが伝わってきまし
た。天から、3羽のこすずめに浴衣が届き、「浴衣の袖は天の羽」と
頑張って袖を無心で振って昇っていく様子がとてもけな気で可愛かった
です。浴衣の柄が、ちいち、ちいよ、ちいぴ夫々にお似合いの柄でとっ
ても可愛かったです。オオハクチョウに助けられ、読んでいても夢みた
いにファンタジックでした。
元気になったかあさんすずめの手料理を作る明るい笑顔、部屋の中の
綺麗な飾りにもうっとりしてしまいました。
読んでいてもとっても幸せになれる絵本でした。