漢検のキャラクターいちまる君は以前から知っていました。子どものために購入した漢検の問題集や3DSのソフトにも可愛いキャラクターとして起用されています。
そのいちまるくんの絵本?少し驚きもありました。
でもいちまるくんが登場する絵本ですから・・間違いなく漢字に親しみを持てるような内容に仕上がっているのだろうなということは何となく察しがつきました。
いちまると妹のぷちまるがおばあちゃんのおうちにまで誕生日ケーキを届けに行き、その道中でケーキを奪われてという・・よく言うととてもわかりやすく、ストーリー的にはよくある展開です。
そして、その道中でいくつかのドアに出会います。
そのドアには色々な「手」が書かれています。
最初は「手」という文字だったので、一年生が習う初めの漢字がいくつか登場するのかな?と思っていましたが、この絵本の中で登場する漢字は「手」だけでした。その点は、意外な展開だったかもしれません。
でも、漢字を習い始めの時・・・こんな風に、成り立ちを考えたり、手と書かれてあっても、ごつごつしていたり、優しかったり・・しわしわだったり、「手」にも色々あることに気づくことって大切なことですね。
漢字の導入として、こんな風に一つの漢字だけに関心を持たせるというのが漢検の絵本ならではかなと思います。
この展開であれば、次々とシリーズ化も出来るかもしれません。
これまではあくまでも漢検のキャラクターという風にしか捉えていませんでしたが、こんな風に絵本になるとより楽しくお勉強も出来るようになりそうです。
絵本だけではなく最後のあとがきなども親向けの為になる事も書かれています。
単なる文字としてではなく・・ぬくもりのあるものとして捉えていってほしい。
なるほど。この絵本の狙いに納得です。