星新一さんのショートショートは、短編の中に凝縮されたものがあって、それぞれの世界があります。
二本立てというのは、絵本としてはうれしいような、落ち着かないような気がしました。
「サーカスの旅」は団員と演者の逆転発想。犬の星では当然かも知れませんが、犬たちが他の生き物を飼育していなくて良かったと思いました。
「薬と夢」は、薬の効果が喧嘩する話。夢で良かったけれど、本当の薬を欲張って飲むと作用が効きすぎてとんでもないことになるのも事実です。
違う世界を欲張って味わったので、印象としては散漫になってしまいました。