「三角のぷるぷるっとしたやつください。」雪のふる寒い寒い晩、
屋台にきた 厚いコートのお客はいいました。
山のふもとのおでんの屋台『雪窓』には、ときたまふしぎなお客がくるそうです。
今夜も提灯がともり、店がひらくとちょっとばかり風がわりなお客がやってきたようです…
この導入部分だけで、わくわくしてしまいました。
おやじさんとたぬきの晩酌の場面はゆかいでほのぼのとしています。
ある晩店じまい間際にたずねて来た女のお客は、娘の美代にそっくり。
おやじさんの娘を思う気持ちと、
娘がひとり残されたおやじさんを心配する気持ちが通じたような、
不思議なそして心がほんわかするお話です。
さあ、温かいお部屋でリラックスしてどうぞ♪