「スプーンおばさん ちいさくなる」に続く第2弾。
自分が子供の頃読んだ作品ですから、懐かしさが募ります。
さて、今回の作品は、スプーンおばさんが、クリスマスの買出しに日に、ちいさくなってしまったというシーンから始まります。
よりによってと言うとおり、スプーンおばさんには、買いたいものがあるのですが、おじさんは、全く必要なしと思っていたのです。
スプーンおばさんの買いたいものとは、麦の束、鳥の家、輪飾りと、どれもクリスマスを鳥と祝おうとするノルウェーの慣わしに因んだもの。
所変わればというところなのですが、そんな風習があると知っただけでも、価値があることだと思います。
それから、スプーンおばさんの機知に富んだ発想によって、無事に3つの買出しを終えるのですが、そのやり取りは実に楽しいもの。
巧みに亭主を操るなんて、身につまされるお話しです。(笑)
それでも一番良かったのは、最後にスプーンおばさんが、亭主に「クリスマスおめでとう」とキスしながら言うシーン。
何のかんの言って、二人が仲良しというのも、この作品の大いなる魅力なのでしょう。
シリーズとして結構発刊されていますが、自らが読む作品としてオススメします。