長いタイトルに、不思議なシチュエーション。
詩集といいながら、物語?
あちこちの書評で取り上げられていて気になっていました。
表紙の絵も意味深です。
ランドセルの少年がどこかの家に上がり込んでいるようですね。
物語は唐突に始まります。
ぼくの家に上がり込んだきみ。
会話のやり取りから、おじさんと近所の小学生の会話のよう。
カップ麺や焼きそば、枝豆などを食べようとした時にやってくるタイミング自体、
なんだかおもしろいシチュエーション。
会話の中から、二人は、家の中の本の詩を読んでいくのです。
そのラインナップは千差万別。
その中で、詩とは何か、ということがなんとなく感じられる構成なのです。
そしてそれ以上に、だんだんとほどけていく、ぼくときみの関係性。
二人を繋ぐ詩の立ち位置が明らかになります。
不思議な読後感です。
小学校中学年くらいから大人まで、言葉考としても。