「山下明生の空とぶ学校」シリーズの、生活担当の本です。
はるおが、お祭りで、銀色のカタツムリもどきを買ったことから物語が始まります。
これは本当にカタツムリなのか、それともヤドカリなのかと考えるところから、それぞれの特徴を調べたり、小さな実験をして、その結果から正体を導き出そうとしたり、はるおが自分でいろいろ考えたり、やってみたりする過程が描かれます。
そうです。教科書的なことは、なにも書いていないのに、しっかり「生活」の勉強をしているのです。
結局、読者も一緒に勉強しながら、一緒にその正体はなんだろうと考えてしまうところが、楽しい本です。
楽しみながら気がつけば勉強もしてる(?)という心憎い作品です。
このシリーズは、一作毎に画家が違うので、シリーズでありながら、独立した感じの本になっています。