キタキツネがとてもかわいい写真絵本です。
特に「あかちゃんはおかさんがだいすき。おかあさんをとりあってはなれません。とてもとてもあまえんぼうです。」と書かれているページの写真が大好き。お母さんの背中に乗っている赤ちゃんギツネがまるで笑っているような表情で、なんとも幸せそうなんです。
でもそんな赤ちゃん時代は長くは続きません。
そのうちに外へ出始め、狩りができるようになる秋にはお母さんとの別れを迎えます。
厳しい冬も、一人で乗り切らなければなりません。
自然界の厳しさと、いつか来る子どもたちの巣立ちの時に思いを馳せた一冊でした。